クライアントに要件を聞いて見積もりを出すとき、まず予算をきくことにしています。最初に予算を聞かないと、余計な見積もりと提案に時間をとられ、結局お互いに時間のムダだったね…ということになりがちです。
予算には限界がある
「提案が面白ければ、いくらでも出すよ」といわれるクライアントもいますが、こういうクライアントに限って、受注できた記憶がありません。こんなことをいっても、やはり心のなかではこのくらいかかるんじゃないかという想定があるんですよね。
現実的に考えて、どこまで出せるかには限界があります。例えば極端ですが、開業して間もなければ多くの予算をとることが難しいでしょう。そこで、実際の予算と大きくかけはなれた見積もりを出しても、採用されるはずもありません。
費用感を知らないと乖離が大きい
あれもやりたい、これもやりたいという要望を受けて、見積もりを出すと費用が膨れ上がり、こんなに高いのか!と驚かれるケースが多いでしょう。なので、話を大きく広げる前に、予算を聞いておけば、おおよそどこまで組み込めるか考えることができます。
日頃から作業時間を知ること
日々の作業にて、どのくらい時間がかかったのか、自分が把握しておくことが大事です。そして、1日の単価を設定しておけば、話を聞きながらでも、だいたいどのくらいの時間と費用がかかるのか、概算でも答えやすくなります。打ち合わせの段階で、どのくらいの費用がかかるか話をして、詰めておくとスムーズです。
クライアントからすれば、予算をいってしまうと、ふっかけられるのではないか。という不安もあると思います。ですので、私の場合は軽く概要を聞いた段階で、概算でこのくらいかかると思われますという話をします。
そこで、大きくかけはなれているようだったら、実際にはどのくらいの予算をとることができるのかお聞きして、目的を実現できるように、まずは基本的なところから制作するプランを提案したりします。
お互いにスムーズにやりとりができて、現実的な見積もりをだせるように工夫したいものです。